山形のさくらんぼ狩り くだもの狩りは、大将錦開発農園の山形チェリーランド・上山観光フルーツ園へ!

第3回 作物と暑さ

生き物は、それぞれ暑さから身をまもる術を身につけている。

動くことができない木々は、その場で自然に身をまかせるしかない。

 

木々は、地中の水分をどんどん吸い上げて葉から蒸発させて暑さをしのぐ。

それは葉が活発に働くことにもなる。

水不足で地中から充分な水分を取ることができないと、葉が黄ばんで落葉したり、果実が大きく成長できなかったりして大変なことになる。

 

 

果物作りには、リンゴ以外は暖かいほうが望ましい。

しかし、熟す頃の高温は、熟度がどんどん進んでしまい、早く収穫しないとすぐに品質が悪くなってしまう。

 

雨よけハウスのなかのサクランボは、高温のためにゆでたようになってしまう。

プラムは、熟れたものから収穫するのだが、つぎつぎと熟して収穫が追い付かず、人間のほうがダウン。

 

砂漠うまれで高温を好むブドウは、暑いととてもよいものができる。

ラ・フランスは、9月が高温になると、葉が活発に活動するため実がどんどん大きくなり、ジャンボサイズになる。

 

リンゴだけは高温に弱い。果実は大きくなるのだが、実のしまりが悪くなりやすい。

味がのってきて、ボケる直前に収穫する。そのタイミングが大切になってくる。

 

 

果物作りは特に自然に左右されやすく、適正な管理が求められる。

気の抜けない毎日である。

 

果樹園のくつろぐネコたち