一部抜粋 2017年10月発行
さくらんぼの収穫にむけての一歩は雨よけビニールはり。
高さ4,5メートルのパイプの上に登り、一枚が100メートルのビニールをさくらんぼの木の上にはる危険な高所作業。
昨年はビニールを張った当日に、そよ風でビニールが剥がされ破けるというありえない事態が発生。
破けたビニールを修理するのは難しく、生きているだけで精一杯の園主に大激怒される。
ビニールは約二か月間、台風の雨風にもたえてさくらんぼを守らなくてはいけないのです。
暴風雨の夜に、懐中電灯をつけながら飛ばされたビニールを直したこともある。
今年は気合をいれて準備しています。
今のところ順調な生育ですが、はっきり状況がわかるまでは「さくらんぼなんたべ、なたべが?」が毎日の農家の合言葉。
しかしそれより問題なのは、深刻な人手不足。収穫する人が足りない、いないのだ。
園主が開発した大将錦、世間に発表してから30年ほどになります。
新品種でも淘汰されて消えるものが多い中、相変わらずの人気で皆さまのおかげです。
箱にはまったくお金をかけない、商売気のないケチな私ですが、今さらながら箱と中味が釣り合わないと気が付き、思いきって大将錦専用の一キロ箱を昨年から導入したところ、大変好評でした。高級感ある黒い箱に、大将錦の開発物語がさらりと書かれています。
さくらんぼも箱もお楽しみください。