一部抜粋 2016年10月発行
台風が上陸すると聞いてはその地を心配し、山形に接近となれば逆にご心配をいただく。
こんな家族のような関係が全国にあるのはフルーツ園ならでは。
日々の出来事に一喜一憂し、くわえて、果物が届いた先で笑顔がこぼれる姿を想像して、フルーツ園の従業員は汗をながします。
見上げれば秋の高い空が全国にひろがっています。
上山の家族より秋の味覚をお届けします!!
部長 大澤 2016年秋
さくらんぼ・・・品質も収穫量もたいへんバランスがよく申し分ない。さくらんぼ狩りのお客様にも贈答のお客様にも大変好評。
毎年こうだといいなぁ・・
プラム月光・・・不作と豊作の差が激しい作物だが今年は実が付きすぎ。
さくらんぼの収穫時期に間引きに精を出す。
新しく植えた1ヘクタールの畑に月光がなりはじめた。
1個1個に雨よけのカサをかけていたのでは追いつかない。
畑全面に雨よけビニールを張る。
7月末の酷暑のなかの重労働。
暑い夏は糖度が高く日持ちがよい。
10月になっても販売できた。
栽培面積が広大になったので不作で騒ぐこともなくなるだろう。
たくさん収穫してたくさん売った。
大満足
もも・・・途中まではたいへんおいしかったが、8月下旬の大雨を境にガラッとおかしくなる。
今年もトラック1台分はすてた。
りんご・・・山形の広範囲で霜害がでた。
りんごがこの程度の霜で被害がでるのはたいへん珍しい。
ラ・フランス・・・土壌改良中のラ・フランス、土も良くなった。
品質も味ももっと良くなっておくれ!!
時代の流れが速い。
果樹栽培は10年計画なのに1,2年で世の中が変わる。
さらに加速する温暖化。
9月の高温と長雨は9月収穫の果物にはあわない。
過去の経験もあてにならず、手探りの難しい時代になりました。
栽培品種の思い切った変更が必要で、(あの木を倒そう、この木はどうしよう・・・)と、(木は自分のこどもと同じ)と言う園主、悩み続ける毎日。
またひとつ、《日本中でも稀有》といえるものができた。
それがシャインマスカットのもぎ取り食べ放題。
ちなみに取り放題ではありません。園内のみです。
数年前からシャインがなければぶどう作りとはいえないような風潮である。
しかし・・・さくらんぼをたくさん作っている農家にとって大玉ぶどう作りは無理難題。
さくらんぼの超繁忙期と作業時期が重なるのだ。
時代の流れに乗ってみるか! と思い切って栽培にチャレンジ。
従業員がアリのごとく働いて可能にしてくれました。
コレがはやるとコレだけになるのが日本人の癖、中玉ぶどうが余ってしまいました。
味の濃さでは一番のスチューベン、私のすきな香りたかいナイアガラ・・・
それぞれでジュースをしぼりました。
いたんだ実がはいらないよう厳しくチェック、ジュースにするときも愛情を注いでいます。
みなさまからのオファー、お待ちしております。
農園で仕事をはじめて一番印象に残ったさくらんぼのビニール張り\(◎o◎)/!
この作業をはじめころは、不安定な足場での高所作業だったため歩くことすらままならず。
気温も30度近く、ビニールからの照り返しもありとにかく暑い!!
少しでも風がふけばビニールがあおられ、ビニールが飛ばされないよう支えるだけで精一杯と、とにかく大変でした。
ですが、ビニールハウスが無かったころは雨が降るとすぐに実が割れてしまい商品にならず、<さくらんぼで蔵を建てた人はいない>との言葉が生まれるほど大変だったそうです。
雨が降っても実割れせず、きれいなさくらんぼを見ると、この作業の大切さを改めて感じます。
また慣れてくると周りを見渡す余裕もでき、ハウスの上から見る景色が自分のなかでちょっとした絶景スポットになっています。